国際糖尿病連合の発表によると、日本は世界で6番目に糖尿病患者数の多い「糖尿病大国」と言われています。糖尿病と一言で申しましても、その種類や特徴にも違いがあり、それぞれの対処法・治療法にも違いがあります。

糖尿病への漢方薬や湯治の効果

西洋医学的な考え方では、糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンというホルモンの人体への作用が低下し高血糖状態が続くことで身体に様々な症状が出るというものです。
それに対して、漢方医学的な考え方からは、糖尿病は脂っこい食べ物や美味しいもの(=高カロリーな食事)によってのどの渇きが激しくなる消渇(しょうかつ)と呼ばれる状態を指しています。
漢方医学が発展した時代では糖尿病のような豊かな食事事情を背景とした病気は少なく、明確な分類はされていなかったとされています。
症状の改善には運動療法と薬物療法、あるいは温泉治療(湯治)がありますが、漢方薬による治療は薬物治療に該当します。このような場面で用いられる漢方薬は、作用が穏やかなものが多く血糖値をコントロールすることは苦手で、薬で体の機能を活性化し補助的に合併症の緩和や進行の予防、倦怠感や冷えなどの自覚症状の改善を期待することができます。
糖尿病に用いられる漢方薬の代表的なものは、冷え・倦怠感・頻尿・夜間の頻尿を改善する八味地黄丸、しびれ・冷え・尿量減少を改善する牛車腎気丸、渇きや四肢のほてりを緩和する白虎加人参湯、冷え性や虚弱体質・手足の痛みを緩和する桂枝加朮附湯、血行や水分循環の改善・関節痛・神経痛を緩和する疎経活血湯など、いくつかを挙げることができます。
これらの漢方薬は漢方を扱っている内科やクリニックで処方してもらうことができますが、かかりつけの医者に相談することが大切です。
また、このような体を活性化する方法として温泉での湯治も考えられます。
湯船でしっかりと汗をかくことで基礎代謝が増えて血流がよくなり、インシュリンの作用を高めことで血糖値低下が期待できます。
また、湯治のように長期間食事コントロールができる環境に身を置くこともメリットの一つです。